イボコロリは顔のイボにも効果があるのでしょうか?
顔にできてしまったイボを取りたいけど、病院で治療を受けるのには時間やお金もかかり、治療自体も怖いのでちょっと抵抗がある。
できることなら自分で簡単に取りたい!そうお考えではありませんか?
昔からイボの治療薬としてある「イボコロリ」。
イボを取ることができる塗り薬として有名ですが、使う際はいくつか注意が必要です。
イボコロリはどこにでも使えるわけではなく、カラダの使える場所が決まっています。
顔は対象外となっています。
しかしイボコロリを使わなくても、顔にできてしまったイボは取ることができます。
この記事では顔のイボを取る方法、イボが再発しないための予防法などをご紹介します。
顔のイボに悩まされない生活を取り戻しましょう!
Contents
顔にイボができてしまう理由
顔にポツッとイボができてしまうと気になりますよね。顔は目立つパーツですから恥ずかしい・・・。
なぜ顔にイボができてしまうのでしょうか?顔にできるイボにも種類があり、原因もそれぞれ違います。
まずは、顔にできるイボについて知りましょう。自分のイボはどれに当てはまりますか?
ウイルスによる感染
ウイルスがイボの原因となっている場合もあります。
ウイルス性イボの原因となるのがヒトパピローマウイルス(HPV)というものです。
このウイルスが傷口などから皮膚に侵入し、イボを作り出します。
ヒトパピローマウイルスはと呼ばれるものは百数十種類以上あり、その型によって症状が異なるとされています。
顔や手足にイボを作り出すもの以外にも、陰部にイボを作り出す性感染症の一種である尖圭コンジローマ、また子宮頸がんの原因となるのもヒトパピローマウイルスと言われています。
顔にできやすいウイルス性イボを具体的に紹介します。
【尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)】
手足や顔にできるウイルス性イボの多くは尋常性疣贅と呼ばれるものです。
主にヒトパピローマウイルス2型、27型、57型の感染によってできるイボです。
痛みやかゆみはありませんが、一つできた後はどんどん増えます。イボの箇所を手で触るとウイルスが付着し、二次感染を起こすこともあります。
特に子供がかかりやすいウイルス性イボです。
【水いぼ】
ポックスウイルスに感染することで発症するイボです。
肌の弱い子供がかかりやすいです。感染力がとても高いため、イボ自体に触れずともプールやお風呂などで感染することがあります。
【青年性扁平疣贅(せいねんせいへんぺいゆうぜい)】
ヒトパピローマウイルス3型、10型に感染することで出来るイボです。
青年性という名称からもわかるように、青年期にかかるケースが多いです。
平らな薄い褐色のイボで顔にできやすいです。その形状や青年期にできやすいことからニキビと間違われることがあります。
痛みやかゆみはないため放置しておくと、どんどん増えてしまうこともあります。
皮膚の老化
皮膚の老化が原因とされている老人性疣贅、別名「脂漏性角化症」は、名称のとおり、高齢者に多く見られるイボですが、若い世代でも発症するケースもあります。紫外線や乾燥などの刺激を皮膚が受けることでイボができてしまうとされています。
皮膚よりも色の濃い茶色、黒色をしており、放置しておくとだんだん大きくなります。
また数も増えます。
悪性のイボではありませんが、目立つため顔にできるとかなり気になります。
皮脂腺に角質が溜まる稗粒種(はいりゅうしゅ)
毛穴の奥の毛包という袋や、皮脂腺の一部に角質が溜まる状態を稗粒腫といいます。
稗粒腫は目の下などの皮膚が薄い部分にできやすい白色のイボです。大きさは1㎜くらいのイボです。目の下などの皮膚が薄い部分にできやすいです。目の下以外に頬や額にできる場合もあります。ぽつりと一つできるだけでなく、一度に何個もできてしまうことがあります。
ニキビと似ていますが、アクネ菌は侵入していないため炎症は起こりません。ただ角質がたまっているだけです。
痛みやかゆみもなく、時間と共に自然治癒することもありますが、再発するケースも多いです。
このように顔にできるイボにはウイルスによるものと、加齢によるもの、角質の詰まりによるものの主に3種類があります。
顔のイボを取る前に自分はどのイボなのかをしっかりと把握しておきましょう。
2イボコロリは顔のイボに使っても良い?
イボを取る市販薬として有名な「イボコロリ」。
イボに塗るだけで数日中にイボが取れる薬です。病院に行かずにイボを取ることができます。
しかし冒頭でも少し触れましたが、イボコロリは基本的に顔に使うのはNGです。
その詳しい理由と正しい使い方を説明いたします。
イボコロリの成分
市販されているイボコロリは主に3種類です。
①液体タイプ
画像出典:http://www.ibokorori.com/product/product_01.html
液状の薬剤を直接イボに塗るタイプです。
②絆創膏タイプ
画像出典:http://www.ibokorori.com/product/product_02.html
絆創膏に薬剤がしみ込んでおり、イボに貼ることで薬剤が皮膚に浸透します。長時間貼っておけるため、効果が持続します。
③内服薬
画像出典:http://www.ibokorori.com/product/product_03.html
飲むタイプのイボコロリもあります。薬を飲むことでカラダの内側からイボのケアをします。
薬とはなっていますが、サプリメントに近い性質を持っています。
イボコロリの成分
イボコロリは「液体タイプ、絆創膏タイプ」と「内服薬タイプ」で含まれている有効成分に違いがあります。
「液体タイプ、絆創膏タイプ」はサリチル酸が主成分となっています。
サリチル酸は角質を溶かして皮膚をやわらかくします。皮膚はやわらかくなると、外からの刺激から守るために、新しい皮膚を皮下に作ります。新しくできた皮膚が古い皮膚(イボ)を押し上げるため、最終的にはイボがポロリと取れるという仕組みになっています。
「内服薬タイプ」の主な成分となっているのはヨクイニンエキスです。
ヨクイニンは肌のターンオーバーを促す作用を持っています。肌の生まれ変わりがスムーズになることで、古い皮膚(イボ)を取ることができるとされています。
ヨクイニンはハトムギの皮を取り除いた種子の部分です。科学的に作られた薬剤ではありません。そのためサリチル酸のようなイボに対する即効性はありませんが、生薬のため安全性が高いです。
「液体タイプ、絆創膏タイプ」・・・サリチル酸
「内服薬タイプ」・・・ヨクイニン
イボコロリの成分は種類によってこのように分かれています。
イボコロリを使ってよい場所
液体、絆創膏タイプのイボコロリにはサリチル酸が配合されています。
サリチル酸はとても強い作用を持つ成分です。
イボだけに作用するのではなく、付着した皮膚の角質も溶かし柔らかくします。
そのため皮膚の薄い箇所に使うと、炎症や肌荒れ、を起こす場合があります。
炎症や肌荒れを起こした結果、色素沈着してしまいシミになるケースもあります。
顔や首はカラダの中でも特に皮膚が薄いパーツです。
そのためイボコロリは使ってはいけないとされています。
イボコロリの添付説明書にも「顔面、目の周囲、唇、粘膜、首などには使用しないでください」と記載されています。
液体、絆創膏タイプのイボコロリが使える場所は、足や手指などの皮膚が厚い場所のみとなっています。
イボコロリを使う際の注意点
イボコロリでイボを取る場合の注意点をまとめました。
【老人性疣贅には使えない】
老人性疣贅、いわゆる老人性イボにはイボコロリは使えません。
老人性イボは首や顔など皮膚の薄い場所にできやすい傾向があるため、基本的に使用禁止となっています。
【群生したイボには使えない】
狭い箇所にたくさんできたイボには使えません。皮膚の広い箇所に塗ってしまうと、イボ以外の皮膚を傷める危険性があります。
イボコロリは一つの固いイボのみに使えます。
【ウイルス性イボには使えない】
イボコロリは皮膚を柔らかくします。ウイルス性のイボにイボコロリを使うと、柔らかくなった皮膚の中でさらにウイルスが増殖してしまうと言われています。
症状が悪化してしまうので、ウイルス性イボにイボコロリを使うのは止めましょう。
イボの治療薬として有効なイボコロリ。
しかしいくつかの注意点があり、正しく使用しないと皮膚の炎症や、症状の悪化を引き起こしてしまいます。
使う際には必ず注意点を守りましょう。
内服薬タイプと顔イボ
液体、絆創膏タイプのものとは別に内服薬タイプのイボコロリがあります。
内服薬タイプは顔にできたイボの治療に使えます。
内服薬タイプは主成分がヨクイニンとなっています。
ヨクイニンは皮膚の代謝を高め、イボが自然と剥がれ落ちるのを促します。
体内から徐々にイボに働きかけるため、サリチル酸のように皮膚を傷める危険性は全くありません。
そのため顔や首などの皮膚が薄い箇所にできたイボにも効果があります。
3顔のイボの治し方
顔にできてしまったイボ。イボコロリでは基本的に治すことはできません。
イボコロリ以外の顔イボの治し方を紹介します。
イボの種類によって治し方に違いがあるため、自分のイボに合わせたやり方で治すようにしてください。
ウイルス性イボの治し方
ウイルス性イボは軽いものであれば自然治癒の可能性があります。
患部を清潔にし、免疫力を高めるような生活を送ることで自然と治すことができます。
症状が重い場合は病院での治療が最善です。
自分で何とかしようと、イボを削ったりいじったりすると余計症状が悪化してしまいます。
また、手に付着したウイルスによって二次感染を起こすこともあります。
顔にウイルス性イボができ、症状が重い場合は病院で治療を受けましょう。
老人性疣贅の治し方
老人性イボも病院で治療できますが、セルフで治す場合は「ヨクイニン」を使いましょう。
ヨクイニンが配合されているサプリメントやスキンケア用品が市販されています。
それらを使うことで老人性イボを取ることができます。
内服薬タイプのイボコロリもヨクイニンが主成分となっているため、顔にできた老人性イボに効果的です。
【根気強く続けること】
ヨクイニンは生薬であり、即効性はありません。使用してすぐに効果は出にくいです。
個人によって差があり、1週間程度で効果がある人もいれば、数か月かかる人もいます。
毎日続けることが大切です。効果がないとすぐに諦めず根気良く続けましょう。
稗粒種(はいりゅうしゅ)の治し方
稗粒腫にもヨクイニンが効果的です。稗粒腫は古い角質が詰まりイボになったものです。
ヨクイニンを使用することで肌の新陳代謝が良くなり、古い角質が押し出されてポロリと取れます。
ヨクイニン、もしくはハトムギ配合と記されているサプリメントやスキンケア用品を使いましょう。
病院での治療法の一つに針でイボを刺し、中の古い角質を取るというものがあります。
自宅でもできる方法ですが、失敗し傷を作ってしまう、傷から雑菌が入り炎症を起こしてしまう危険性があります。
そのため自分で処理するのはリスクが高いので止めましょう。
どうしてもすぐに取りたい場合は、病院で適切な処置を受けるようにしてください。
4顔イボの予防法
イボが一度治っても、再びできてしまうこともあります。
繰り返し顔イボができてしまい、嫌な思いをしないためにもしっかりと予防しましょう。
洗顔の見直し
雑菌や汚れ、古い角質などが肌に残っているとイボができてしまう原因になります。
洗顔はしっかりと行いましょう。
ただし、ゴシゴシ洗ってしまうと肌を傷つけてしまいます。
たっぷりの泡で優しく丁寧に洗うようにしてください。
保湿
顔にイボができる原因の一つが肌の乾燥です。
肌が乾燥しているとバリア機能が低下し、肌に傷がつきやすくなります。
その傷からウイルスが侵入し、ウイルス性のイボができてしまいます。
肌を保湿することでバリア機能もアップします。
洗顔後は一気に水分が蒸発し、肌が乾燥します。化粧水や乳液、オイルなどをつかってしっかりと保湿するようにしましょう。
紫外線対策
主に老人性イボの原因となるのが紫外線と言われています。
紫外線から肌を守るためにメラニン色素が分泌されます。そのメラニン色素が原因となって茶色や黒色の老人性イボができてしまいます。
紫外線は一年を通して降り注いでいます。夏場だけでなく普段から日焼け止め、日傘、防止などを利用し紫外線対策を行ってください。
生活習慣の見直し
生活習慣と肌は密接な関係にあります。生活習慣が乱れると肌のターンオーバーも正常に行われず、肌を老化させてしまいます。
肌が老化することで老人性イボができやすくなります。
寝不足や暴飲暴食、喫煙などはできるだけ避け、生活習慣を見直してみてください。
ヨクイニンを利用する
できてしまったイボに効果があるヨクイニンですが、再びイボができてしまわないための予防として使っても良いでしょう。
ヨクイニンが配合されたスキンケア用品を日常使いすることで、イボを予防することができます。
ヨクイニンは肌のターンオーバーを正常化させる作用を持っています。
また抗炎症作用もあることから肌荒れを防ぐ効果も期待できます。
植物由来の成分のため、副作用などのリスクは低く安心して使えます。
顔にイボができやすい人はヨクイニンでスキンケアすることをおススメします。
ヨクイニンはハトムギに含まれています。ハトムギを生活に取り入れることも体の内側からのイボ予防となります。
ハトムギご飯、ハトムギ茶などを食事に摂り入れるのも良いですよ♪
5まとめ
液体、絆創膏タイプのイボコロリは顔には使えません。しかしイボコロリ自体は、イボを取るためには有効な薬です。足や手指などのイボ取りには役立ってくれることでしょう。
イボはカラダのあらゆるところにできます。
できてしまった場所に合わせた方法でイボを取るようにしてください。