首イボが自然に取れても大丈夫!
いつの間にか出来ていることが多い首イボですが、逆にいつの間にか無くなっていた、なんてことも多いですよね。
何も治療していないのにいきなり首イボが取れるとびっくりしてしまうかもしれませんが、心配することはありません。
例えば、肌環境の悪化によってできた首イボであれば、おそらく何らかの要因で新陳代謝が向上し、それに伴いイボが取れたのでしょう。
ウィルス性の首イボの場合も同じで、首イボの中のウィルスが死滅したことにより自然とイボが無くなったのだと考えられます。しかし、問題は首イボが取れた後です。
首イボが取れた後はどうすればいい?
首イボが取れた後、どう対処するかでその後首イボが再発するかどうかが決まります。首に出来たイボは人目に付きやすいので、出来れば再発したり持病になってしまったりというのは避けたいですよね。
首イボが取れたらまずすぐに絆創膏を貼るようにしましょう。仮にウィルス性のイボだったとしても、絆創膏を貼ることで拡散を防ぐことが出来ます。通常のイボの場合でも、デリケートになっている患部をケアできます。まずは、外部に触れさせないことが大切になります。
外出するときに絆創膏が気になるという方は、保湿クリームを塗布するようにしましょう。イボが取れたばかりの患部はまだ肌が完全に再生できておらず非常に乾燥に弱い状態です。患部が乾燥したままにしておくと、またイボが出来上がる原因になってしまうので保湿クリームでしっかりケアしておきたいですね。
避けたいことは、ハイネックのセーターなど、首に生地が接触するような衣類の着用です。特に化学繊維で出来たニット類、毛が長い製品は肌を痛めてしまうため、出来る限り首元が開いた服を着るようにするのがベストです。
もし化膿してしまったら
ついつい絆創膏や保湿クリームでケアするのを忘れてしまい、化膿してしまったという場合は、イソジンやオキシドールなどの殺菌薬を綿棒に浸し、患部に塗って滅菌してから軟膏を塗るようにしてください。大抵の場合はこれだけで化膿した患部の殺菌と再発・拡散を防止できます。しばらくして軟膏が乾いた後はまた塗布してください。もし、そこまでしても症状が良くならないという場合は医師に相談しましょう。
小さな首イボであっても化膿するなどしてウィルスがばら撒かれてしまうと周辺に首イボが拡散してしまう恐れがあります。こうなってしまうと家庭で用意できる薬品では対処が難しくなってしまうので、医師に経過を報告・相談の上、治療してもらってください。
自分でイボを取るのは厳禁!
最近はインターネットなどで『イボは自分で取り除くことが出来る』という類の情報が出回っていますが、絶対に止めてください。ヨクイニンなどの漢方薬で治すというのならまだしも、自分自身で外科的治療を行うのは危険です。
ドライアイスや線香を用いて首いぼを取る方法や、ハサミで首いぼを切るという方法などの情報がありますが、大抵の場合は施術に耐えられず中途半端にイボが残ってしまいます。そして、その中途半端なイボからウィルスが流れ出て他の部位にもイボが広がります。
手軽にできそうに見える手法もありますが、首イボの治療は自然に取れた場合を除き、医師に相談の上決めるようにしましょう。
どの程度のイボなら放置しても大丈夫?
ところで、首イボが出来たらすぐに病院に行った方が良いのでは?と疑問に思っている方もいらっしゃるかもしれません。
小さな首イボであれば放置していても問題ありません。というのも、海外旅行などでの一時的な環境変化による肌荒れでイボが出来てしまった場合など、普段の生活外のことが原因でイボが出来てしまった場合は放っておいても自然に治るのです。また、小さなイボであれば何らかの治療を必要とせずとも肌の自己治癒力に任せておくだけで治ります。
ただし、イボの種類によっては小さなものであっても病院に行った方が良い場合があります。肌のトラブルで出来る「尋常疣贅」であればイボの範囲が広がることなく成長することも少ないのですが、扁平疣贅というイボの場合は事情が違います。扁平疣贅は、平べったいイボでウィルス性のイボの可能性があるため、医師に相談が必要です。
扁平疣贅は、ウィルス由来のイボ故に自然に取れた場合でも皮膚が弱っている箇所に付着するとイボが出来てしまいます。何より他人に移ることがあります。お風呂などでイボが取れた場合は最悪で、一家全員なぞのイボが多発なんて自体になりかねません。扁平疣贅の特徴は「平べったい・2㎜程度の大きさ・放っておくと広がる」などですので、このような症状が見られた場合には自然に首イボが落ちるのを待たずにすぐ病院に行きましょう。
まとめ
イボには様々な種類があります。今回ご紹介した扁平疣贅や尋常疣贅の他にもスキンタッグ、アクロコルドン、懸垂性線維腫などイボは症状によりかなり細かく分類されているのです。小さいから自然に取れるのを待っておく、という場合はできた首イボがウィルス性なのか、そうでないのかしっかり見極めるようにしましょう。